梅雨により降雨が続くなか、萩図書館にて
ライブラリーセッション「MIND THE GAP(マインド・ザ・ギャップ)~ギャップに気をつけて~」を開催しました。
講師は、萩市職員の田村佳代子(たむら かよこ)さんです。
萩市の研修派遣員として、自治体国際化協会(CLAIR)に派遣され、イギリスで2年間海外勤務を経験されました。
その中で、言語から生活まで幅広くギャップを感じられたそうです。
まず、日本とイギリスの「ギャップ」の意味の違いに驚かれたそうです。
日本でギャップと言えば、主に「意見や考えが違う、大きなずれ、食い違い」という意味で捉えられますが、イギリスでは「割れ目、隙間、電車とホームの隙間」という意味で使われています。
マインドは「人が、人・物・事に注意を払う、用心する」という意味で使われているので、「Mind the Gap」は日本の「電車とホームの隙間に気を付けてください」と同じ意味になります。
駅のホームにも「Mind the Gap」と書かれています |
他にも、電気の修理屋さんを自宅に呼んだ時、修理が終わった後、
「一番疲れたのは靴を脱いだことだ」
との一言でした。
田村さんはイギリスでも自宅は土足厳禁にされていたので、修理屋さんにも靴を脱いでもらうよう頼まれたそうです。
日本では感じられないギャップですね。
それ以外にも、地下鉄の切符を買い替える時の駅員とのやり取りや、現ロンドン市長と写真を一緒に取った時のことなど、面白いお話もあり、参加者は興味深そうに講演を聞いていました。
また、EU離脱の国民投票があったばかりなので、イギリスの投票にまつわるエピソードや、萩市とイギリスの開票の仕方の違いなど、とてもタイムリーな話題も盛り込まれていました。
ロンドン近郊の自治体で講演をされる機会があった際、萩図書館の事も紹介してくださったそうです。
イギリスの方が日本の図書館の話を聞いて、イギリスの図書館とのギャップを感じられたかどうか気になるところです…。
EU離脱で最近話題になっているイギリスですが、現地に行ってみないと分からない一面が見えた楽しい講演でした(´▽`*)