萩図書館1階 エントランスにて、
2021年度 NPO萩みんなの図書館活動報告を展示しています🍀
興味のある方はお気軽に
お待ちしております💫
萩図書館1階 エントランスにて、
2021年度 NPO萩みんなの図書館活動報告を展示しています🍀
文化、国籍など様々な違いを乗り越え
冬季オリンピックが閉幕しましたが
子ども図書館では
フィンランド関係の本を展示しています。
合わせて
児童館で
フィンランド発祥の遊び道具
「モルック」の貸出をしています
「モルック」遊びを体験し
本を読んで
フィンランドに
親しんでみませんか(。・ω・。)ノ♡
第6回目となる「萩のまちと文学」シリーズ。
今回は、山口市生まれの詩人、中原中也をとりあげます。
「萩のまちと文学」なのに、山口市?と思われるかもしれませんが、
実は、萩市にもゆかりがあるのです。
中也は、21歳から24歳までの期間を萩で過ごしました。
中也の母フクは、中也の弟2人を萩中学に転校させ、
3年近くを河添56番地の楢崎頼三邸を借り受けて住みました。
東京で活動していた中也も、帰省して萩で暮らしていたのです。
その間の事情は、岩国出身の友人
河上徹太郎に宛てた手紙で知ることができます。
「蜜柑畑に沿った、高さ三尺許りの生垣にめぐらされた、
チャンバラの背景には好適の家にいて、
間近い山が見える許りです。
井戸端に行って水を飲む、するとポンプの管が竹だもんだから、
竹の匂がプンとします。
家の裏を出て五間もゆくと、そこが河です。」
(『中原中也全集 第4巻』河上徹太郎宛書簡)
また、萩の海に触発されたとされる作品もあります。
「夏の海」
耀く浪の美しさ
空は静かに慈しむ、
耀く浪の美しさ。
人なき海の夏の昼。
心の喘ぎしづめとや
浪はやさしく打寄する、
古き悲しみ洗えとや
浪は金色、打寄する。
そは和やかに穏やかに
昔に聴きし声なるか、
あまりに近く響くなる
この物云わぬ風景は、
見守りつつは死にゆきし
父の眼とおもはるる
忘れゐたりしその眼
今しは見出で、なつかしき。
耀く浪の美しさ
空は静かに慈しむ、
耀く浪の美しさ。
人なき海の夏の昼。
(『新編中原中也全集 第2巻 詩Ⅱ 本文篇』)
参考図書
『中原中也全集 第4巻 日記・書簡』大岡昇平/編 角川書店/発行 ※当館所蔵あり
『新編中原中也全集 第2巻 詩Ⅱ 本文篇』大岡昇平/編 角川書店/発行 ※当館所蔵あり
『新編中原中也全集 第2巻 詩Ⅱ 解題篇』大岡昇平/編 角川書店/発行 ※当館所蔵あり
『作家たちの文章で綴る 萩のまち文学散歩』萩図書館「文学散歩」制作委員会/編
萩まちじゅう博物館出版委員会/発行 ※当館所蔵あり カウンターにて販売中
” ブック ぶらり”(常設 古本市コーナー)に新しいコーナーができました!
こちらです(公衆電話前に設置)。
新しく状態の良い本や人気のある本、
全集の本も1冊から選べます。本を選ぶ楽しみが増えました😃
欲しかった本が見つかるかもしれません📚
いただいた代金は、萩図書館の新しい本や雑誌の購入に当てています。
どうぞ、お立ちより下さい🎵
明けましておめでとうございます🎍
1月5日より,萩図書館1階 階段横にて
❝書評に載った本❞の展示を開始しました❕
新聞各紙の書評欄に掲載された本のうち,
当館が所蔵しているものを集めました。
萩のまちと文学⑤ 井上剣花坊
新しい年が明けました。コロナ禍ではありますが、年末年始、久しぶりに懐かしい人と再会された方もいらっしゃると思います。
「飛びついて 手を握りたい 人ばかり」
(句碑場所 萩市民館横)
この句は萩出身の川柳作家井上剣花坊(けんかぼう)が、大正10年(1921)、30年ぶりに帰郷した時に詠んだものです。旧知の人々と再会する様子が目に浮かんでくるような一句です。
井上剣花坊は明治3年(1870)江向に生まれました。喧嘩早い性格だったようで、柳名の由来にもなっています。明倫小を卒業後、木間小学校の代用教員となりましたが30歳で上京、新聞社に勤め川柳投稿欄を担当する傍ら川柳会を結成、門下は全国に広まりました。さらに機関紙「川柳」(のち「大正川柳」)を創刊しました。
川柳は江戸時代からありましたが、江戸末期には堕落した作風から狂句と称されていました。
剣花坊はその作風を一新し、川柳を民衆芸術にしようと尽力しました。
「民衆のだれもかれもが詩を作り、そうして自分のつくったものを自分で歌うのが当然だと思います。否、それが真に民衆芸術、民衆詩というものだろうと考えるのです。」(『大正川柳』百号記念号 (大正9年11月発行)掲載文より)
新聞社退社後は、全国を行脚するなど精力的に活動、昭和4年(1929)『川柳王道論』を発表、やがで近代川柳の祖と呼ばれるようになりました。『宮本武蔵』で知られる作家の吉川英治も弟子の一人です。
武士の家に生まれましたが、平民主義・自由主義を唱え、長州閥などの権力とは終生距離を置きました。
剣花坊は昭和9年(1934)9月、鎌倉で65歳の生涯を閉じましたが、共に川柳の道を歩んできた同郷の妻井上信子はその後も川柳をつくり、夫婦で川柳を極めました。
今では新聞の1面に川柳の投書欄があり、毎年サラリーマン川柳が発表されるなど、川柳は私たちの生活にとても身近なものとなっています。剣花坊はこのことをとても喜んでいるのではないかと思います。
現在、萩の町の其処かしこに剣花坊の句碑が建っています。
(句碑場所 萩有料道路萩往還公園)
(句碑場所 素水園)
最後に、新年にふさわしい句をご紹介します。
「新らしい 心になりぬ 初日の出」
(句碑場所 住吉神社)
参考図書
『川柳中興の祖 井上剣花坊 』(萩ものがたりvol.13)
井上剣花坊顕彰会/監修・編著 当館所蔵あり
『井上剣花坊句集』 井上剣花坊顕彰会/編 当館所蔵あり
『新興川柳運動の光芒』 坂本幸四郎/著 当館所蔵あり
『川柳の群像』 東野大八/著 田辺聖子/監修・編 当館所蔵あり
『作家たちの文章で綴る 萩のまち文学散歩』 萩図書館「文学散歩」制作委員会/編集・萩まちじゅう博物館出版委員会/発行 当館所蔵あり カウンターで販売中