2023年3月22日水曜日

春のわくわくおはなし会 「紙芝居のはじまりはじまり~」

 3月21日(火)に萩図書館開館記念日行事として

🌷春のわくわくおはなし会「紙芝居のはじまりはじまり~」🌷を開催しました!!

周南市より山口子どもの文化研究会の皆さんをお招きし、2部構成で行いました。

第1部では❝紙芝居のはじまりはじまり~❞と、拍子木に合わせて参加者全員で手を叩き、おはなし会が始まりました。長門の民話『くじらとなまこ』や周南遠石の民話『おきつねのふで』など山口県に伝わる民話の紙芝居をはじめ、小さなお子さんでも楽しめる参加型の紙芝居『まんまるまんまたんたかたん』など8演目と盛沢山のプログラムでした。




第2部は4枚からの紙芝居作りのワークショップ!
物語は起承転結の4つの構成で作ることが大事。
また紙芝居は枠の中に入るので、真ん中を中心に絵や文字を配置するよう心掛けることなどのポイントを学び作っていきました。




最後に、完成した作品を一人一人、発表。子どもが蹴ったボールが、大切に育てたチューリップにあたって、茎が折れてしまったという体験をもとに作った『さいたさいたチューリップのはなが』や本日行われたWBCの準決勝の応援の様子を描いた『侍ジャパン逆転勝利』など楽しいおはなしがたくさんできました。




参加者の皆さんからは、「楽しいおはなしであっという間に時間がすぎた!」「紙芝居の演じ方がわかって参考になった!」などの声を頂き、スタッフもとても嬉しい気持ちになりました。
山口子どもの文化研究会の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました😊


2023年3月17日金曜日

展示:さくら咲く、春🌸図書館も今が満開!

春と言えば、桜!

今年は久しぶりに桜の木の下でお花見を楽しもうと計画されている人も多いのではないでしょうか?

図書館では桜のシーズンに合わせて、展示を行っています。




桜を知る事典や桜の写真集、桜の季節が舞台となっている小説と共に桜をテーマにした曲が収録されているCDも展示・貸出しています。

また、萩市観光協会さんの協力で、萩市の桜マップや桜の開花状況、春の花の紹介もしています。

ところで、ミドリヨシノという品種をご存知ですか?
ソメイヨシノに似ていますが、ガクが緑色であることからミドリヨシノと名付けられています。なんとこのミドリヨシノは萩でしか見ることのできない貴重な桜で、山口県の天然記念物に指定されています。図書館横の中央公園にも1本あります。
また、喫茶ぶらりから見える濃いピンクが綺麗な陽光桜もそろそろ満開となりそうです。
そして、3月下旬にはこのさくらの展示の前に立って、ふと右側を振り向くと、満開のソメイヨシノを見ることができます。ガラス越しに見る桜も、とても綺麗で春を満喫できること間違いなし!ぜひチェックしてみてくださいね😊

中央公園のミドリヨシノ

現在1分咲き(3/17)

          そろそろ満開の陽光桜(3/17)

いよいよ春本番!桜の木の下で、さくらソングを聞きながら読書を楽しんでみてはいかがですか?


2023年3月6日月曜日

展示「本処ぶらり亭~萩の美味しい地酒と本でほろ酔い気分~」第2弾

 2月9日(木)から3月3日(金)まで展示していた、第1弾の展示は好評のうちに終了し,3月4日(土)から第2弾の展示が始まりました!

第2弾では「GI萩」6酒造の味覚チャートや蔵元オリジナル「ご酒印シール」、日本酒に合わせたい、今が旬の桜ふぐ(真フグ)の料理などを紹介した展示と日本酒に合うおつまみのレシピ本やお酒と料理がテーマの小説など約70冊の本の展示貸出を行っています。





そして、第2弾も萩図書館オリジナルの「萩・桜ふぐ×GI萩酒蔵しおり」をプレゼントしています。第1弾は杜氏さんが着けている前掛けをデザインしたしおりでしたが、第2弾は桜ふぐをイメージした春らしいデザインのしおりとなっています。
この展示コーナーの本を1冊でも借りられた方で、希望される方にカウンターにてプレゼントしています。
限定50セットとなっていますのでお見逃しなく!!


第2弾の展示は3月4日(土)~3月26日(日)の期間で開催中の
GI萩で、乾杯!美酒と美食のペアリングキャンペーン
の関連イベントとなっています。




先日、記者発表に参加しましたが、萩の地酒と一緒に楽しめる桜ふぐ(真フグ)の創作料理が春らしく、とても美味しそうでした!ぜひペアリングを楽しんでみてください。
キャンペーンの詳細はこちらから


 



2023年3月2日木曜日

展示:2022年8月~12月 文学賞受賞作品

現在、萩図書館1階 階段下の展示スペースにて、

文学賞受賞作品の展示を行なっています。

今回は、20228月から12月までの間に文学賞を受賞した作品を展示中です。

 

本とあわせて各賞の解説も設置していますので、

どうぞお楽しみください。

 


人気の本は書棚に戻るまで時間がかかることもありますので、

早く読みたい方はカウンターやWEBからご予約をお願いします💁


また、文学賞とは別に、本屋大賞ノミネート作品の展示も行っています。

そちらもぜひご覧ください✨

2023年3月1日水曜日

自殺対策強化月間展示開催

3月は自殺対策強化月間です。 

萩図書館では

萩市健康増進課と連携し

3月1日より、2階通路にて

🍀自殺対策強化月間展示開催しています。

🍀関連図書の展示・貸出

🍀萩市・全国の相談窓口のパンフレットなども置いています。

コロナにより人とのつながりに規制がある中

仕事や生活の不安・ストレスを

感じ気持ちが切なくなった時など

図書館で本を開いてみられませんか?

お待ちしております(。・ω・。)ノ♡


2023年2月17日金曜日

第4回 暮らしに役立つ図書館講座「畑の年間スケジュールを立てよう」

 215()、第4回暮らしに役立つ図書館講座を開催しました。

講師は、一般社団法人 農山漁村文化協会の細田実生さんです。



テーマの「畑の年間スケジュールを立てよう」を

1.土づくり輪作のコツ

2.混植・昆作のコツ

3.畑におススメの作物

3つの項目をDVDでの視聴を交えながら、お話しされました。

 

土づくり・輪作のコツでは農家さんの取組として、

前作の残渣を肥料にするコツや、虫を使った土づくりの方法が紹介されました。

また畑におススメの作物では直売所で販売されている農家の方が、

野菜の育成方法から、袋詰めに関するコツなどを紹介され、

「少ない経費で大きく儲ける」の言葉に、会場から笑い声が上がっていました。

 

今回の講座での一年を通して出来る、野菜栽培の斬新なアイデアやエコな取組み、

みなさんとても熱心に聞き入っていました。

講師の細田さん、お越しいただいたみなさん、ありがとうございました!

今回の講演で紹介された、野菜作りのコツや裏ワザについては、

図書館にも本やDVDの所蔵がございますので、

興味のある方はぜひご覧ください!

2023年2月15日水曜日

展示「らくらくスマホ活用」


 2月9日より、萩図書館の自動貸出機の横で、展示「らくらくスマホ活用」を開始しました✨

利用者の方から、「スマホの使い方について書かれている本がないか」という問い合わせがあり、また、休館明けからスマホでも貸出が出来るようになったことに合わせて、展示を行っています。


スマホでの貸出方法については、こちらをご覧ください。

もしもカードを忘れてしまっても、スマホの画面でカードのバーコードを出すことで、貸出が出来ます。
また、リライトカードのバーコードをかざしても借りられます。



ただし、こちらの貸出機ではカードの書き換えが出来ませんので、書き換えを希望される方は、カウンターまでお越しください。

2023年2月12日日曜日

✨予防生活コーナー新設✨

特別整理期間中の3日間を利用し、

闘病記・介護記コーナー横に

「予防生活で健康元気!」と題して

生活習慣病・認知症予防などの本を集めた

✨予防生活コーナー✨を新設しました。


コレステロール・血圧・血糖など

健康診断の検査数値が気になる方(>_<)

🌸この春から健康で元気な生活をスタートしませんか(^^♪



2023年2月10日金曜日

萩のまちと文学⑱ 山本孝夫

 

シリーズ「萩のまちと文学」。

18回目は、長州藩の豪商・梅屋七兵衛の曾孫であり、

元英語教諭の山本孝夫(やまもとたかお)をとりあげます。

 


山本孝夫は萩市浜崎出身で長州藩の豪商・梅屋七兵衛の曾孫にあたります。

山口大学を卒業後、英語教諭として萩高・萩商業高校をはじめ、

山口県内の多くの高校で長年教鞭をとられました。

かくいう私も教え子の一人です。

そんな山本孝夫先生が、曾祖父である梅屋七兵衛について

梅屋七兵衛と旧宅について』に書き記されています。

七兵衛は文政4年(1821年)に浜崎に生まれ、北国問屋を営みました。

屋号の「梅屋」は夢枕に天神様が現れたので、

梅林を作ったことに由来します。

 

嘉永5年(1852年)、現在大屋にあります松陰先生の

「涙松の碑」の近くの土地を開墾し、

多くの梅樹を植え、茶席を設けて、そこを梅屋敷としました。

茶席に掲げた雇額に「羅浮亭」と刻ませています。

「羅浮」とは中国、広東省広州市の東にある山です。

山麓は梅の名所で、隋の詩人がここで、

夢で梅の精である美人にあったと言われます。

 この梅林は有名になり松陰先生も訪れたと伝わっています。

現在、萩市椿の笠谷地区にある「萩往還梅林園」は、

七兵衛の梅林と茶室がこの地にあったことにちなんで整備され、

毎年、梅の花の時期になると市内外から多くの人が訪れています。

 

慶応元年(1865年)、藩の武具方御用達に任じられた七兵衛は、

木戸孝允の内命を受け、小銃1000挺を入手する為、

長崎に赴き、さらに上海に渡ります。

死を覚悟しての旅を経て入手した小銃は、

その後の幕府側との戦いで大いに威力を発揮したと推測されます。

そんな激動の時代を経た七兵衛の晩年は一切の事業から手を引き、

生まれ育った浜崎の地に隠棲します。

 七兵衛や先生も暮らしていたその家は

門はなく、敷地内へは、本筋からそのまま路地を曲がって入っておりました。

約20メートル前方に、路幅一杯の門扉がありました。

普段は閉めてあり、その左手横の潜り戸を通っていました。

近所の多くの子供達は、この往来(路地)を格好の遊び場としており、

そのためでしょう、私は誰からも、「往来の坊ちゃん」と呼ばれていました。

       「往来」・・
学生の頃、先生のご自宅を訪れた際、何度も通りましたが、
狭い間口から想像できないほどの見事な築山が往来の奥に広がり、
季節ごとに色鮮やかな景色を見せてくれていました。
表通りとは別世界の静かな世界に立っている時、
ふと、この言葉が浮びました。

「一粒の麦、 地に落ちて死なずば、 唯一つにて在らん、
もし死なば、多くの果を結ぶべし。」
(新約聖書 ヨハネ伝 第十二章二 十四節  『塩狩峠』三浦綾子/著)

2月、梅の花ももうすぐ満開です。
萩往還梅林園や浜崎の街並みをゆっくり散策し、
萩に多くの果をもたらしてくれた七兵衛や山本孝夫先生に、
思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 *梅屋七兵衛旧宅は現在、一般公開はされていません。

敷地内に入るときは許可が必要です。

【 参考文献 】

『梅屋七兵衛旧宅改修工事記録誌』萩市建設部まちなみ対策課/発行 当館所蔵あり

『萩ネットワーク 第111号』萩ネットワーク協会/発行

『作家たちの文章で綴る 萩のまち文学散歩』 

 萩図書館「文学散歩」制作委員会/編集 萩まちじゅう博物館出版委員会/発行 当館所蔵あり カウンターにて発売中

2023年2月9日木曜日

展示「本処ぶらり亭~萩の美味しい地酒と本でほろ酔い気分~」


 2月6日~2月8日は年に一度の特別整理期間のため、

図書館を休館させて頂き、

利用者の皆さまには大変ご不便をおかけしました。

この3日間の間に蔵書点検や展示のリニューアルを行い、

皆さまに気持ちよくご利用頂けるよう準備を進めてまいりました。


展示「本処ぶらり亭~萩の美味しい地酒と本でほろ酔い気分~」

もその一つです✨


皆さんは萩に酒蔵がいくつあるかご存知ですか?

阿武町にある1蔵も含めると、萩・阿武で6蔵もあります!

そして、その6蔵は国税庁から2021年3月30日に

「GI萩」に指定されています。

では「GI」とは何でしょうか❓

お酒の地理的表示(GI認証)は

「お酒について『正しい産地』であることと、

『一定の基準』を満たして生産されたことを示す」国税庁の制度です。

そして、GIの指定は酒類では中国・四国地方では初めてという快挙❗

そんな萩の魅力ある食産品の一つである「日本酒」について

知って頂きたいとの思いで企画した展示です。


この展示は二弾構成になっていて、

第1弾は2月9日(木)~3月3日(金)まで。

「GI萩」指定6蔵や杜氏を紹介したパネル展示と

日本酒や酒蔵に関する本・お酒がテーマのエッセイなど

約50冊の本の展示貸出を行っています。


そしてなんといっても今回の目玉は

萩図書館オリジナルの「GI萩酒蔵前掛けしおり」のプレゼントです😍

この展示コーナーの本を1冊でも借りられた方で

希望される方にカウンターにてプレゼントしています。

限定50セットとなっていますのでお見逃しなく!!

展示場所は1階カウンター向かいです。

暖簾や提灯をさげて居酒屋風になっています。

日本酒が好きな方も、下戸で飲めないという方も

日本酒の本に酔いしれませんか?


第2弾は3月4日(土)から展示内容・展示本を替えて行います。

また展示替えを行いましたらホームページやポスターにて

ご案内しますのでお楽しみに😊❗



2023年2月1日水曜日

展示「はじめましてとまた会う日まで」

 そろそろ年度末の気配が近づいてきました。

環境が変わる方もいれば、新たな出会いに

胸をふくらませている方もいらっしゃるのでは🌸


萩図書館では、めぐり逢いの季節に向けて、

「はじめましてとまた会う日まで」という展示を

始めました📚



こちらの面は、「出会いと別れのおはなし」を

集めています。

心の声に耳を澄ませながら読みたくなる本です。




そして、こちらの面には、「想いを伝える」ときに、

役立つ本を集めました。

一期一会のなかで、後悔しないように

気持ちを伝えるのはなかなか難しいことですが、

本が力を分けてくれるかもしれません🍀


4月末までの展示です。

心に残る本との出会いや再会がありますように📕

2023年1月21日土曜日

展示「星空を見上げる」

萩図書館1階 階段下にて

展示「星空を見上げる」を開始しました!!☆彡




星や宇宙の基本を知るための本や、

星空を見上げるのが楽しくなりそうな本、

読み終えるときっと夜空を見上げたくなるような小説など・・・

星に関する本をたくさん展示しています🌟

 

冬は空気が澄んでいて、一等星も多く、星を見るのにぴったりの季節です!!

この冬は、星に関する本を片手に夜空を見上げてみてはいかがでしょうか?📖☕

 

また、この度は 電子図書館でも同時に

特集「星空を見上げる」を始めています (^^♪


電子図書館は萩市に在住の方、

萩市内に通勤・通学をされている方であれば

どなたでも登録することができます。

 詳しい利用案内はこちらをご覧ください 💡


みなさまのご登録、ご利用をお待ちしております😊

展示「江戸-明治時代のおうち時間の過ごし方」

2階 郷土資料コーナーのガラスケース展示が変わりました!

今年のテーマは

江戸-明治時代のおうち時間の過ごし方です🏠💭


      


近年、コロナ禍により自宅で過ごす時間が長くなり、

家の中にいながら出来る楽しみ方や

有意義な時間の使い方が話題にあがることが多くなりました。

生活の変化により登場した「おうち時間」という言葉も

定着してきつつありますよね。


そこで、今年の展示では、碁や料理、謡曲などといった

室内で人々に楽しまれていた趣味や娯楽に関する和書を展示しています!📚

また、長州藩士9人の趣味に関するエピソードも併せて展示しています。










江戸・明治時代を生きた志士たちも、私たちと同様に

様々な趣味や娯楽を楽しんでいたようで、

個性あふれるエピソードが残っています 💡


志士たちを少し身近に感じることが出来るような

意外な一面を紹介していますので、ぜひご覧ください ♬


       


また、萩図書館HPには展示資料リストを掲載しています📖

こちらもぜひ、ご覧ください(*^^*)

2023年1月17日火曜日

DVDを寄贈いただきました!

 1月17日(火)あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 

MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様より視聴覚障がい者用DVDの

         寄贈を受けました。

MS&ADゆにぞんスマイルクラブとはあいおいニッセイ同和

   損害保険株式会社の役職員による募金制度で社会に貢献することを

   目的にされています。

  この度寄贈いただいたのは

   現代日本が抱えるお金の問題に普通の主婦が立ち向かう、

        痛快お金のコメディ『老後の資金がありません!』

  切なくも美しい大人の愛の物語 『マチネの終わりに』

  高齢の母親と自閉症を抱える息子の絆を描く『梅切らぬバカ』

  の3本です。

  話題の3作品、ぜひ図書館内でお楽しみください。

  


  

  

 

2023年1月9日月曜日

萩のまちと文学⑰ 三好 達治


 シリーズ「萩のまちと文学」

17回目は、詩人 三好 達治(みよし たつじ)をとりあげます。

 

三好達治は大阪府出身の詩人です。

東京帝国大学仏文科を卒業後、「詩と詩論」に参加、のちに堀辰雄らと詩雑誌「四季」を創刊します。

萩原朔太郎を師と慕い、伝統詩を継承しながら、フランス近代詩の手法を取り入れた独自の境地を開きました。

昭和28年に『駱駝の瘤にまたがつて』により芸術院賞を、昭和38年に『定本三好達治全詩集』により読売文学賞をそれぞれ受賞しています。


さて、そんな三好達治ですが、萩への旅行記も残しています。

シリーズ第11回で紹介した河上徹太郎、井伏鱒二の3名での旅の様子が『三人旅の記 -防長行脚-』「萩から山口まで」に書き記されています。

 

「越ケ浜の明神池は、その先につき出た小半島が噴火山の笠山といふのを噴き起こした時に、そこのところのくびれに形づくつた小さなひと眼に見渡せるつきりの池(むろん鹹水の)であるが、池中には猿沢池の鯉鮒のやうに、現在はそれくらいの密度でまだいや黒鯛その他の磯魚を養殖させてゐる。自然の生簀とも水族館ともいつていいその岸辺にたつて手をたたいてアンパンを投げると、それらのくづが水面に跳り出て素早く啄むことまた猿沢池と同じである。井伏君は釣意をうごかしたかもしれないけれども、むろん釣らせてくれる筈はない、天然記念物だから。それは一見にとどめてもまた海水を仕切つた生簀のあつたのはこの方は天然記念物ではなかつたから、井伏はさつそく仕事にかかつたけれども、仕損じて一度釣り落したきり後は釣れなかつた。残念ながら時間もたりなかつた。」

『三人旅の記 防長行脚』「萩から山口まで」より













国指定の天然記念物である明神池は、笠山の東麓にあり、笠山と本土との間に砂州が堆積し、陸続きになったときに埋め残されてできた池です。

池は溶岩塊の隙間を通して外海と繋がっており、当時と変わらずイシダイ、マダイ、クサフグなど海水魚が生息しています。

池の魚への餌やりの様子は、現代を生きる私たちと変わらない風景で、三好ら三人の姿が目に浮かぶようです。

天然の水族館とも呼ばれる明神池で作家たちの見た景色に思いを馳せながら、雄大な自然を感じてみませんか?

凛とした空気の中、ゆっくりと深呼吸をして新たな気持ちで一年を歩み出したいですね。

 

 

最後に、寒の入りを迎えたこの時季に味わいたい詩をご紹介します。

 

「雪」

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

(『測量船』 三好達治/著)














【参考図書】

『ふるさと文学館 第41巻』 磯貝 英夫/責任編集

『駱駝の瘤にまたがって 三好達治伝』 石原八束/著

測量船』 三好達治/著 

『萩市の史蹟名勝天然記念物』 金子久一/著 

 ※当館所蔵あり

『作家たちの文章で綴る 萩のまち文学散歩』 萩図書館「文学散歩」制作委員会/

 ※当館所蔵あり カウンターにて発売中(¥300


2023年1月8日日曜日

書評に載った本 令和4年9月~12月

1月1日より、萩図書館1階 階段横にて

書評に載った本」の展示を始めました📚✨


令和4年9月~12月に新聞各紙に掲載された本のうち、

当館が所蔵している128冊を集めました。


掲載新聞は、

朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、

産経新聞、中日・東京新聞 の6紙です。


書評欄には、話題の人物や事象など、

世相を反映するような本が多く掲載されます。


アフガニスタンの女性作家たちによる短編集

『わたしのペンは鳥の翼』(訳:古屋 美登里)


社会問題となっている「ヤングケアラー」の実録コミック

『私だけ年を取っているみたいだ』(著:水谷 緑)


想像力が刺激される古語を紹介した

『エモい古語辞典』(著:堀越 英美)

など、様々な分野の本がそろっています。

※一覧はこちら

ぜひ、本選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?


新年も皆様のご来館をお待ちしております😊

おしょうがつ会

🎍新年あけましておめでとうございます🎍

2023年、うさぎ年最初の図書館行事おしょうがつ会を開催しました。

萩図書館のおしょうがつ会は、毎年NPO会員おひさまが読み聞かせや

カルタなどの楽しいお正月遊びを企画して行っています✨


さて、今年のおしょうがつ会は

おしょうがつ絵本の読み聞かせからスタートです📖


『おしょうがつのかみさま』

おくはら ゆめ/作 大日本図書




次は、今年の干支うさぎの出てくるおはなしです📖

『オオカミクン』

グレゴウール・ソロタレフ/さく ポプラ社



そして最後はみんな大好きな絵本の大型絵本📖

『だるまさんの』

かがくいひろし/さく ブロンズ新社



みんなで「だ・る・ま・さ・ん・の…」と言い合いながら

おはなしの時間は和やかに過ぎていきました。


そして次は、おしょうがつ会恒例のかるた遊びです😊

小さい子のグループと大きい子のグループに分かれて行いました。




読み上げられたおはなしの一部をヒントに
そのおはなしの描かれたかるたを取っていきます♪
かるたを取った子と、かるたに描かれたおはなしの題名を当てた子には
カードをプレゼント❕❕
終わる頃には、みんなたくさんのカードを手にして嬉しそうでした👦👧♬

かるた遊びは盛り上がり
あっという間の賑やかで笑顔たくさんの時間となりました✨
参加してくださった皆様ありがとうございました。

今年もたくさんのおはなしの時間やイベントを通して
皆様に充実した時間を提供していきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします🐇🌸