2022年8月31日水曜日

展示「書評に載った本」5月~8月

 8月30日より、萩図書館1階階段横にて「書評に載った本」の展示を始めました!📚✨


令和4年5月~8月に新聞各紙に掲載された本のうち、当館が所蔵しているものを集めて、展示・貸出しています。


掲載新聞は、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、中日・東京新聞の6紙です📰




社会問題や話題の人などタイムリーな本が数多く紹介される書評欄。


今回は『世界少子化考』(毎日新聞社取材班//著・毎日新聞出版)、『ヤングケアラーわたしの語り』(澁谷智子//著・生活書院)、『子どもに言った言葉は必ず親に返ってくる』(ハイム・G・ギノット//著・草思社)など、親子に関する本が多く紹介されています。


また、小説では当館でも人気の高い、時代小説が多く紹介されています。『広重ぶるう』(梶よう子//著・新潮社)、『威風堂々ー幕末佐賀風雲録』(伊東潤//著・中央公論新社)、『高く翔べー快商・紀伊國屋文左衛門』(吉川永青//著・中央公論新社)などです。


時流を知り、新たな興味の幅を広げるツールとして書評に載った本をぜひご活用ください。

2022年8月22日月曜日

第6回 ペーパークラフト

 8月21日に第6回 ペーパークラフトを開催しました。



講師は読書普及協会チーム山口の倉迫一男さんです。 

昨年はコロナで開催できませんでした。

今年はトラをはじめ、うし、うさぎ、ふくろう、きりん、ハムスター
などたくさんの動物が準備されています。 


それぞれ、好きな台紙を選んで
みなさん真剣に切って、一生懸命貼り付けて作品をつくりあげていました。



かわいい、素敵な作品が


あちこちで



たくさん


出来上がりました。


「おうちでも作ってみたい」と、いろいろな動物の台紙を持って帰られる方もいらっしゃいました。みなさん楽しく作れたようで、良かったです(^^♪






2022年8月12日金曜日

萩のまちと文学⑫ 赤江 瀑

 シリーズ「萩のまちと文学」第12回目は下関市出身の小説家 赤江瀑を

とりあげます。

赤江瀑、本名長谷川敬(たかし)は、高校時代から映画監督溝口健二に傾

し、日本大学芸術学部演劇科に入学しますが、中退。その後ラジオドラ

の脚本が入選し、テレビやラジオのドラマ制作に携わりました。

1970ニジンスキーの手』で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュ

ー。以その幻想的で妖艶な作品世界は、一部で熱狂的な人気を博しま

す。


人口五万ばかりの城下町萩は、つい四、五年ばかり前までは、武家屋敷

 の名残の土塀や 石垣が夏橙の林のあわいに見えかくれして、昼日中で

 も無人の路地や町筋がいたるところにあり、森閑とした情趣のたえない

 町であった。(中略)海と維新と夏橙と、そして陶芸の町なのある。」

 『鬼恋童』(昭和51年2月出版)


これは萩を舞台に、萩焼を題材にしたミステリー小説『鬼恋童』の一説で

す。幻の古萩「白虎」をめぐる奇妙な伝説と惨劇を描いた作品ですが、

小説の中には笠山や中津江など耳慣れた地名が登場し、自然な方言が物語

のリアルさを演出しています。


赤江瀑の父親は萩出身で、赤江自身も法事などの家の用事でたびたび萩を

訪れているようです。


「私の父がこの小さな城下町の出の人間で、親戚もあちこちにあり、私に

 は子供の時分から馴じみ深い町であった。」

 エッセイ集『オルフェの水鏡』より「萩無残」


エッセイの中で赤江は、観光地として賑わう当時の萩を「すっかり落ち着

かない町となってしまった」と述べています。ほかの作家の旅エッセイで

描かれる萩とは一味違う、また小説などで見せる優美で妖しい雰囲気漂

赤江の作風とも違う辛口の文体に、幼い頃から慣れ親しんだ町の変化を

悲しむ率直な気持ちが表れているように思えます。赤江は萩で食べること

を楽しみにしているいとこ煮や、おすすめの土産物としてごぼう巻と松風

を紹介し、こう締めくくっています。


「しかしまあ、とはいうものの萩は、やはり、どのように眼をつぶってみ

 たところで、維新の傑出した人材のたましい飛翔する響音に、静かな耳

 傾けるべき町ではある。」


【参考図書】

『鬼恋童』赤江瀑/著 講談社 ※当館所蔵あり 館内閲覧

『オルフェの水鏡』赤江瀑/著 文芸春秋 ※当館所蔵あり

『作家たちの文章で綴る 萩のまち文学散歩』萩図書館「文学散歩」政策委員会/編 ※当館所蔵あり カウンターにて発売中


2022年8月11日木曜日

音楽で世界を旅しよう~夏休みふれあいコンサート~

 8月6日(土)に

❝音楽で世界を旅しよう~夏休みふれあいコンサート~❞

を開催しました🎶



今井美樹さん(二胡奏者)・渡辺大輔さん(ケーナ奏者)・

智詠さん(フラメンコギター奏者)をお迎えして、

世界の民族楽器による演奏会を開きました✨✨


コロナ禍で、演奏者の皆さんは毎日自主検査を行って

コンサートに臨まれているとのことでした!!

「新型コロナウイルスの流行により、音楽家はこの2年間

活動縮小を余儀なくされました。音楽はCD等で人に接触

することなく、好きな時に何回も聴くことはできますが、

やはりこうしてお話を交えながら、生の演奏を聴くということは、

感動を共有し、免疫力も高めることができる心のクスリです!」

と今井美樹さんのご挨拶がありコンサートが始まりました🎵


まず最初に『コンドルは飛んで行く』。

ケーナの故郷南米ボリビアの音楽です。

次に『シルクロードのテーマ』で中国を旅し、

広大な大地のイメージが広がりました。

そして、『ロンドンデリーの歌』でヨーロッパを旅しました。


今回のコンサートの見どころの一つは、

職員による絵本「スーホの白い馬」(赤羽末吉//絵・福音館書店)

の朗読と3人の演奏家との共演です!


朗読に合わせて奏でられる曲や、二胡による馬のいななき、

カホンという南米の打楽器による馬が駆けてくる足音など

臨場感あふれる朗読劇に、目頭を押さえられている方も

いらっしゃいました。


最後にフラメンコギターの智詠さんが『La Mesa(テーブ

ル)』というアルゼンチンの曲を甘く優しい声で歌われました🎤

そしてアンコールでは、日本の故郷の風景を思い出す、

『ふるさとへの帰り道』を演奏されました。

こうして音楽で行く世界旅行は終わり、参加された皆さんは

生演奏による感動を共有し、癒されて帰路につかれました。


今回は久しぶりに行われたコンサートということもあり、

申込開始から2日で定員となってしまいました。

まだまだ新型コロナウイルスは収束しませんが、

今後も感染対策をしっかり行いながら、

コンサート等イベントを開催していきたいと思います❗❗

イベントは萩図書館HP、館内ポスター・チラシ、市報等で

お知らせします📢のでチェックしてみてくださいね😊